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その不調は、どこから来ているのか
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肩甲骨内側の痛み、原因は?考え方と対処2026

窓辺で背中を伸ばして胸を開くストレッチ

公開: 2026-08-28 / 更新: 2026-10-26 ・ 読了 約5分

この記事の要点

  • 肩甲骨内側の痛みは筋肉・頸椎・内臓由来など原因に幅がある
  • 安静時も痛む・しびれを伴う場合は医療機関への相談が必要
  • 施術での変化の出方には個人差があり、3〜6回程度を目安にする例もある

肩甲骨内側の痛みの原因は何か

肩甲骨の内側が痛むとき、多くは菱形筋や僧帽筋といった肩甲骨を支える筋肉の緊張やこわばりが関係していると考えられます。ただし、まれに内臓の状態や神経の圧迫が関わっている場合もあり、痛みの出方によって考え方が変わります。

この記事では、整体やオステオパシーの現場で肩甲骨内側の痛みをどう見立てているかを紹介しながら、自分でできる確認の仕方と、医療機関への相談が必要なサインをまとめます。

肩甲骨の可動域セルフチェック手順
  1. 1
    姿勢を整える

    鏡の前にまっすぐ立ち、両肘を肩の高さまで引き上げます。

  2. 2
    中央に寄せる

    両肘を後ろへ引き、左右の肩甲骨を背中の中央に寄せます。

  3. 3
    外側に広げる

    両腕を前に伸ばし、背中を丸め肩甲骨を外側に広げます。

肩甲骨の内側が痛くなる主な原因

姿勢による筋肉の負担

デスクワークやスマートフォンの操作が長時間続くと、頭が前に出た姿勢になりやすくなります。この姿勢では、肩甲骨を背骨側に引き寄せる菱形筋や、首から肩甲骨にかけて広がる僧帽筋の中部・下部繊維に常に負荷がかかり続けます。1日8時間以上座った状態が続くケースでは、夕方になるにつれて肩甲骨の内側に重だるさや痛みを感じやすくなる傾向があります。

肩甲骨周りの筋肉の使い過ぎ・使わなさ過ぎ

反対に、普段あまり肩を動かさない生活をしている場合も、肩甲骨周りの筋肉は硬くなりやすいといわれます。急に重い荷物を持った、慣れない運動をしたといった場面で、菱形筋や肩甲挙筋に負担が集中し、翌日以降に痛みとして出てくることもあります。

頸椎(首の骨)からくる痛み

首の骨の間から出ている神経が刺激を受けると、その神経が支配する肩甲骨周辺に痛みやしびれとして感じられることがあります。首を動かしたときに痛みが強くなる、腕にしびれが広がるといった場合は、頸椎が関係している可能性も考えられます。

内臓の状態が関係する場合

体の内側の状態が、離れた部位の痛みとして感じられることがあるともいわれます。たとえば右の肩や右の首まわりの痛みに、肝臓やそこにつながる神経の働きが関わっているという見立てが使われることもあります。これは内臓そのものだけでなく、肝臓に信号を送る自律神経や、首から出て一部が肝臓周辺まで届く横隔神経の状態を含めて考える見方です。こうした場合、筋肉だけにアプローチしても変化が出にくいことがあります。

呼吸や咳・くしゃみの影響

花粉が多い時期など、咳やくしゃみを繰り返す時期には、肋骨や呼吸に関わる筋肉への負担が増えます。その結果として、腰や首だけでなく肩甲骨周りに痛みが出てくるケースもあります。これは呼吸に関わる交感神経・副交感神経の出入り口や、肋骨周辺の筋肉の緊張が関係していると考えられています。

運動靴のひもを結んで外出を準備する手元
運動靴のひもを結んで外出を準備する手元 /イメージ画像

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自分で確認できるチェックポイント

動かして痛みが変わるか

腕を上げ下げしたり、肩甲骨を寄せたりする動作で痛みが強くなる・弱くなる場合は、筋肉や関節が関係している可能性が高いと考えられます。一方、安静にしていても痛みが続く、姿勢を変えても変化がない場合は、筋肉以外の要因も視野に入れる必要があります。

痛む場所が一点に固定されているか

押すと明確に痛い一点がある場合は、その周辺の筋肉のこわばりが関係していることが多いとされます。逆に、場所がはっきりせず広い範囲でじんわり痛む場合は、神経や内臓の状態も含めて考えたほうがよいケースがあります。

呼吸や食後に変化があるか

深呼吸をしたときに痛みが強くなる、食後にだるさが増すといった場合は、呼吸器や消化器の状態が影響している可能性も考えられます。こうした変化があるときは、自己判断だけで様子を見続けず、医療機関での確認も選択肢に入れておくと安心です。

日常でできる背中と肩甲骨の養生法
よく噛んで食べる

左右均等に噛んで胃腸の疲れを減らし、首背中の緊張を緩和。

合間のリセット

1時間に1回立ち上がり、両手を後ろで組み深呼吸を3回。

食事の質を見直す

超加工食品や甘いものを控え、和食中心の食事を継続。

整体やオステオパシーでの見立て方の一例

施術の現場では、痛みを訴えている場所だけでなく、体全体の動きを確かめることが多くあります。実際に手を当てて緊張の強い場所を探る方法や、関節の動く範囲を確かめる方法などを組み合わせ、どこから負担が来ているかを探ります。

痛いと言われた場所自体は思ったより動く範囲が広く、実際には別の場所をかばってその結果として肩甲骨周りに痛みが出ている、というケースも珍しくありません。たとえば右肩や右の首まわりの痛みでは、肝臓周辺や横隔神経の状態まで含めて手当てする場所を決めることがあります。こうした見立てで体の状態を整えていく場合、変化を感じ始めるまでの回数には個人差があり、3回目から6回目あたりで変化を感じる方が多いといわれていますが、これは一例であり、誰にでも同じように当てはまるものではありません。

調理台で野菜を切って食事を準備する手元
調理台で野菜を切って食事を準備する手元 /イメージ画像

日常生活でできる対処の工夫

姿勢を定期的にリセットする

1時間に1回程度、椅子から立ち上がって肩甲骨を大きく動かす、腕を回すといった動作を挟むことで、同じ姿勢による負担の蓄積を減らせる可能性があります。

肩甲骨周りをゆっくり動かす

肩をすくめてストンと落とす、肩甲骨を寄せて開くといった動作を、痛みが強くない範囲でゆっくり繰り返す方法があります。痛みが強くなる場合は無理に続けず、中止してください。

食事や睡眠も体の状態に影響する

体の回復力は、日々の食事や睡眠の状態によっても変わってくると考えられています。超加工食品や揚げ物など油の多い食事が続くと、体全体のこわばりが取れにくくなると感じる方もいます。食生活を数か月単位で見直した結果、体の変化を感じたという声もありますが、感じ方や期間には個人差があります。

医療機関への相談が必要なサイン

次のような場合は、整体やセルフケアで様子を見るのではなく、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。

体の不調の中には、内臓や循環器の状態が関係しているものもあります。気になる症状が続くときは医療機関にご相談ください。整体やオステオパシーは医療行為ではなく、体の状態を整える施術という位置づけになります。厚生労働省や日本整形外科学会などの情報も参考に、不安がある場合は専門家の判断を優先してください。

まとめ

肩甲骨内側の痛みは、姿勢によるものから内臓の状態が関わるものまで幅があり、原因によって対処の仕方が変わります。動かして痛みが変わるかどうか、安静時にも痛むかどうかを手がかりに、セルフケアで様子を見るか、専門家に相談するかを判断する材料にしてみてください。施術を受ける場合も、回数や変化の出方には個人差があることを前提に、体の状態や生活全体を含めて見てもらうとよいでしょう。

よくある質問

Q. 肩甲骨の内側が痛いのは何が原因ですか
A. 多くは菱形筋や僧帽筋など肩甲骨周りの筋肉のこわばりが関係しますが、頸椎や内臓の状態が影響している場合もあります。
Q. 肩甲骨の内側の痛みはどれくらいで良くなりますか
A. 原因や体の状態によって幅があり、一概にはいえません。安静時も続く強い痛みは早めに医療機関へ相談してください。
Q. 肩甲骨の痛みは何科を受診すればよいですか
A. まずは整形外科での相談が一般的です。胸の痛みや息苦しさを伴う場合は内科への相談も検討してください。
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